データ型を指定した変数の宣言a

03.変数で、変数にはデータの種類があり、この種類をデータ型と呼ぶと説明しました、

ここでは、データ型について詳しくみていきましょう。


データ型を指定して変数を宣言すると、その変数に文字を入れるのか数字を入れるのかを明確にすることができます。

データ型を指定するには、以下の書式で変数の宣言をします。

Dim 変数名 As データ型

例えば、整数を入れることができるデータ型は「Integer」というキーワードを使用します。変数 num をInteger型で宣言するには以下のように記述します。

  Sub 練習()
  Dim num As Integrer
  
End Sub


num には整数を入れることができますので、以下のように書くと、変数 num には「7」が代入されます。

  Sub 練習()
  Dim num As Integrer

  num = 7
End Sub


データ型とは異なる値の代入

変数 num は Integer型 で宣言をしました。

この num に 「あいうえお」という文字列を代入したらどうなるでしょうか?

    Sub 練習()
  Dim num As Integrer

  num = "あいうえお"
End Sub
  

実行ボタンをクリックすると、以下のように「型が一致しません。」というエラーが表示されます。

このように、データ型を指定して宣言をすることで、不正な値が入らないようになります。



変数定義を強制する

現時点では、変数は定義(宣言)しなくても使用することができます。

変数を定義してから使用するようにするには、ファイルの一番上に「Option Explicit」というキーワードを書きます。

  Option Explicit

Sub 練習()

  a = 3

End Sub

上記のコードを実行すると、変数 a は定義せずに使用しているので「変数が定義されていません」というメッセージが表示されます。

このように、Option Explicitを使用することで、変数の定義を強制することができます。



代表的なデータ型

VBAで使用可能な代表的なデータ型を以下に示します。

代表的なデータ型
データ型 説明
Integer -32,768~32,767の整数
Long -2,147,483,648~2,147,483,647の整数
Single(単精度浮動小数点数) 負の値は -3.402823E38 〜 -1.401298E-45、正の値は 1.401298E-45 〜 3.402823E38
Double (倍精度浮動小数点数) 負の値は -1.79769313486231E308 〜 -4.94065645841247E-324、正の値は 4.94065645841247E-324 〜 1.79769313486232E308
Currency -922,337,203,685,477.5808 ~ 922,337,203,685,477.5807
String 0 〜 約 20 億文字
String * 文字数 1 〜 約 65,400 文字。「String * 5」とすると最大5文字代入できる変数になる。
Date 100 年 1 月 1 日 ~ 9999 年 12 月 31 日。日付や時刻は#で囲んで代入できる。ymd = #11/1/2018 9:00:00 AM#
Boolean TRUE または FALSE